[レストラン・ショップ]職人の技が光る 名店・名品に会いに行く
更新日:2008/04/01
三軒茶屋/カフェ・バー/a-bridge(エーブリッジ)
降り注ぐ柔らかい日差しが気持ちいい、今日このごろ。春の夕暮れを、三軒茶屋のとあるビルの屋上にあるカフェで過ごしてみてはいかがだろう。
文・撮影:多川 享子


栄養のバランスを考えたフードメニュー。写真は週替わりの「今日のまかない」900円
これからの季節は、屋上で夜空を見上げながら過ごすのがいい
イベントに出演しているアーティストのCDを購入できるコーナーも
思いがけず広い店内は、ゆっくりとした時間が流れている
酸味の少ないリコットチーズを使った「リコットチーズのレアチーズケーキ」600円が人気。カフェラテは600円
一度体を預けると、ついつい長居してしまうソファ席
隔月のイベントMuKu PartyのコンピレーションCDが発売。ディスクユニオン、渋谷タワーレコード、Amazon,などで購入可能
屋上から昭和の路地を見下ろす“ゆるゆる系”カフェへ
渋谷から田園都市線で2駅。三軒茶屋には、小さな店が立て込み昭和初期の町並みが残る一角がある。今回紹介するa-bridgeは、そんな古い町になじんだビルの屋上フロアにある店だ。
ちょっと薄暗いビルとビルの隙間の狭い路地を進み、古いエレベーターが屋上で開くまでは「本当にここにあるの?」とドキドキするかもしれない。しかし、ご安心を。エレベーターを降りると、それまでの雑然とした下町の空気が嘘のような、心地よい広さのラウンジが現れる。
コンクリートむき出しの壁に高い天井、大きく開いた窓の外には先ほど歩いた町並みの向こうに首都高速が走る。店内に置かれたソファは、どれも立ち上がるのが億劫になりそうなほど深々と座れるものだ。
エレベーターを周り込むと、木のベンチとテーブルが置かれた屋上がある。夕日が見える屋上の席は、宵の時間を過ごすのに格好のスポットだ。店内、屋上、どちらに席をとっても、アットホームでゆるゆると流れるa-bridgeの時間に自然と肩の力が抜けてしまうだろう。27時までオープンしているので、深夜の食事やバーとしても重宝しそうだ。
屋上で生まれる新しいアートシーン
a-bridgeは、「人と人が出会い、そこから新しいものが生まれる場所」であってほしいという思いから作られた。そのため、a-bridgeとつながりの深いアーティストたちによるライブ・DJのイベントスペースやギャラリーとしての顔も併せ持つ。営利目的ではなく、アーティストが生み出すものをa-bridgeというスペースが共有しバックアップしていくスタンスがユニークだ。
a-bridgeのスペースが気に入ったら、次はイベントに顔を出してみるのもいいだろう。おすすめは、500円のエントランスフィーでたっぷり音楽を楽しめるレギュラーイベントMuKu Party。このイベントからはフリーブックMuKu magazineが生まれ、さらに4月25日(金)にはMuKu Partyに参加しているアーティストが集まったコンピレーションCDも発売される。CDの発売を記念して、4月25日(金)から3日間は「MuKu Compilation Release Party!!」が開催されるので、気になる人は覗いてみよう(詳細は下記オフィシャルサイトへ)。
カフェやバーとして利用しても、イベントに参加しても、ギャラリーでアートを楽しんでもいい。どう過ごすかは、人それぞれ。訪れる人が自由に関われるのがa-bridgeの魅力かもしれない。

代表の館さん。館さんを中心とするa-bridgeのスタッフは店舗内装などのインテリアデザインを行うチームとしても活動中
a-bridge代表 舘則之さん
a-bridgeの前身は中野新橋にあった一軒家。舘さんと仲間たちが古い一軒家を手作業で改装して、人が集まれるスペースを作った。舘さんはその時のことを「空き地に秘密基地を作ったようなもの。基地ができたら、まわりの人がどんどん集まってきた」と振り返る。しかし中野新橋の一軒家が取り壊されることになり、当時派遣社員だった舘さんが一念発起して、現在の場所にa-bridgeを開店した。
「a-bridgeは人や音楽やアートとつながる場所。参加者もアーティストもお互いに愛とリスペクトがあればすべてはつながっていくと思います。それには経営をベースに考えていてはダメですね」
フリーブックMuKu magazineもMuKu Partyのエントランスフィーを積み立てて発行、広告費ももらわず、配布先の店舗への発送もすべてa-bridgeが負担している。イベントも儲けを出すために開催しているわけではないと言う。お金のためではないから、新しく本当にユニークなものが生まれる可能性を育めるのだろう。
「ボクはこの場所の番人だと思っています。a-bridgeがあることで、ここから巣立って行った人、例えば海外でがんばっているアーティストも帰ってこられる場所がある。だから簡単にはやめられないですよね」
舘さんが守るビルの屋上の秘密基地。興味がわいた人は、ぜひ狭い路地を通り抜け古びたビルのエレベーターに乗ってみよう。

a-bridge(エーブリッジ)
- 所在地
- 東京都世田谷区三軒茶屋2-14-12 三元ビル RF
- 電話
- 03-3418-5013
- 営業時間
- 月~金曜 15:00~27:00
日曜・祝日 15:00~24:00 - 休店日
- 水曜
- 交通
- 東急田園都市線または、世田谷線三軒茶屋駅を利用。田園都市線は世田谷通り口からカラオケ屋を左手にアーケードを進み、写真の現像ショップと自動販売機の間の路地を左折。「ゆうらく通り」という看板の手前右手がビルの入り口。世田谷線は、キャロットタワーを通り抜け世田谷通りを渡ると、写真の現像ショップと自動販売機がある路地の前に出る。エレベーター前にある小さな看板が目印。
- 店舗HP
- http://www.a-bridge.jp/

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※掲載情報は2008年04月01日現在のものです。





